パーマロイ熱処理
磁性焼鈍とは
軟質磁性材料(パーマロイ、電磁軟鉄、ケイ素鉄、電磁ステンレス等)の磁気的性質の最適化(透磁率は最大化、保磁力は最小化)
を目的に、一般には部品状態で行う熱処理(磁気焼鈍、脱磁焼鈍、溶体化処理、固溶化処理)。
良好な磁気特性を得るためのポイント
(1)加工応力や素材の持つ応力を可能な限り取り除く
→加温後除冷を行う事で応力を付与させない
(2)表面の汚染や劣化を阻止する
→真空や窒素ガス、水素ガスなどにより、無酸化性雰囲気、還元性雰囲気に炉内環境をコントロールする
代表用途
ソレノイド、コア、プランジャ等
弊社の特徴
メタルヒートでは国内最大級の超大型真空熱処理炉を含む全21基の真空熱処理炉と経験豊富な32名の金属熱処理技能士を有する。
これらの豊富な熱処理設備と40年以上の経験によってより蓄えたノウハウにより、
製品のサイズ、数量、形状、要求規格などに
応じた最適なアプローチを提案できる。
パーマロイ
軟磁性材の中でも非常に高い透磁率及び非常に低い保持力を有すFe+Ni合金(35~80%含有)の総称。
PBパーマロイは大きな飽和磁束密度得られるため、センサー、変成器等に使用される。
PCパーマロイは特に高い透磁率が得られるため、磁気ヘッドや磁気シールドに使用される。
PBパーマロイ 直流特性(磁化特性)
特性 | 初透磁率μi | 最大透磁率μm | 飽和磁束密度Bm(T) | 保磁力Hc(A/m) |
一般 | 4500 | 45000 | 1.50 | 12 |
当社 | 40000 |
150000 | 1.50 | 3 |
検査機器
稀少な磁性系検査機器を有しており検査・測定作業を行うことが可能です。
検査機器名 | 品番 | メーカー | 測定可能項目 | 画像 |
B-Hアナライザ | BH-1000 | 電子磁気工業製 | 飽和磁束密度Bm(T) 初比透磁率(μi) 最大透磁率(μm) 保磁力Hc(A/m) |
|
保磁力計(Hcメータ) | K-HC1000 |
東北特殊鋼製 | 保磁力Hc(A/m) |