バッチ炉と連続炉の違いについて

夏本番。猛暑日が増えてきております。熱中症等には十分ご留意いただきたく存じます。

さて、バッチ炉と連続炉の違いについてご説明したいと思います。バッチ炉の場合は昇温、均熱、冷却を繰り返す間欠運転となります。連続炉は最初に昇温する必要はありますが、均熱状態で維持した雰囲気をワークが通過する形となりますので、大凡ワークに必要なカロリーのみでの処理が可能となり合理的です。真空連続炉の場合は多室式となり、各部屋でセパレートされております。例として弊社が保有しております3室式でありますと【前室】【熱室】【冷却室】となります。様々な特徴がございますが今回は外気に触れないという点について説明いたします。前室の前扉が開き、ワークが挿入されますが、熱室内は高真空で保たれております。前室の真空度が熱室内の真空度と一致し、初めて熱室の扉が開くため熱室が外気に触れることがありません。対してバッチ炉は処理毎に扉を開くため、炉内は外気にさらされます。このことにより、同じ真空度でありましても酸素濃度に大きな差が出ます。極限まで低酸素下での処理をご希望でありましたら真空連続炉で処理を行わせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

株式会社メタルヒート(真空熱処理)
愛知県安城市/石川県志賀町
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