カテゴリー別アーカイブ: 設備情報

温度分布や温度推移について

朝晩の風に肌寒さを感じる季節となりました。秋は大変に過ごしやすく好ましい季節でありますが、近年は秋が短くあっという間に冬を迎えている気がいたします。日中はまだまだ暑い日が続いております。皆様、体調には十分にご留意いただきたく存じます。

さて、今回は温度分布や温度推移についてご説明いたします。一概に温度分布と申し上げましても、空炉(ワークが無い状態)とワークを投入した状態では著しく均熱の状態が異なります。弊社では温度帯にもよりますが、空炉であれば±5℃の均熱を確保することが出来ます(9点測定時)また、ワークを投入しても雰囲気や条件によりますがシース(熱電対)を用い、概ね±5℃のレンジを確保することが可能です。炉の温度管理は3~4ゾーンで制御しており、各ゾーンの出力をコントロールすることで実現可能となっております。また、多量のワークや偏肉、粉体等、温度が収斂しづらいものであっても、リアルタイムで観測することで、ワークの中心部や炉の9点全て温度がサチュレートするまでの時間やサチュレートしてからの均熱時間を設定する等、多様な条件でありましても実体温度をきちんと観測し、管理することが可能となっております。勿論、真空雰囲気のみならず、各種ガス雰囲気下における測温も可能です。

現行行われている処理でも最適な処理時間を実測することで導くことが可能です。最適な処理時間は処理費、処理時間の最小化に寄与するのみならず、組織の結晶粒度細粒化に寄与します。

熱処理ワークの品質のバラツキや実体温度測定でお困りでありましたら是非お気軽にお問い合わせください。

株式会社メタルヒート(真空熱処理)
愛知県安城市/石川県志賀町
HP:https://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501

各種観測機器のご紹介

朝晩の風に肌寒さを感じる季節となりました。秋は大変に過ごしやすく好ましい季節でありますが、近年は秋が短くあっという間に冬を迎えている気がいたします。日中はまだまだ暑い日が続いております。皆様、体調には十分にご留意いただきたく存じます。

さて、今回は各種観測機器のご紹介をいたします。弊社には露点計と酸素分圧計があり、処理中の雰囲気を監視観測及びコントロールすることができます。弊社の標準ガスは窒素、アルゴン、水素であり窒素及びアルゴンガスはCEから供給しており、純度は99.999%(ファイブナイン)です。水素はカードル(バラ瓶)であり、こちらの純度は99.99%(フォーナイン)となっております。露点は‐60℃以下となっております。本来であれば露点は低いほど有利ですが、例えば使用される環境下を再現する等、高い露点での処理であっても対応することができます。対応範囲は‐60℃~+20℃となっております。

酸素分圧計によるメリットは10^-4以下の高真空雰囲気に加えて、酸素濃度を観測することでより酸化のない環境下での処理履歴を保証することにあります。さらに一定の水素ガスによる還元反応を用いて、より低酸素濃度の雰囲気をつくることが可能です。

お気軽にお声掛けください。

株式会社メタルヒート(真空熱処理)
愛知県安城市/石川県志賀町
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バッチ炉と連続炉の違いについて

夏本番。猛暑日が増えてきております。熱中症等には十分ご留意いただきたく存じます。

さて、バッチ炉と連続炉の違いについてご説明したいと思います。バッチ炉の場合は昇温、均熱、冷却を繰り返す間欠運転となります。連続炉は最初に昇温する必要はありますが、均熱状態で維持した雰囲気をワークが通過する形となりますので、大凡ワークに必要なカロリーのみでの処理が可能となり合理的です。真空連続炉の場合は多室式となり、各部屋でセパレートされております。例として弊社が保有しております3室式でありますと【前室】【熱室】【冷却室】となります。様々な特徴がございますが今回は外気に触れないという点について説明いたします。前室の前扉が開き、ワークが挿入されますが、熱室内は高真空で保たれております。前室の真空度が熱室内の真空度と一致し、初めて熱室の扉が開くため熱室が外気に触れることがありません。対してバッチ炉は処理毎に扉を開くため、炉内は外気にさらされます。このことにより、同じ真空度でありましても酸素濃度に大きな差が出ます。極限まで低酸素下での処理をご希望でありましたら真空連続炉で処理を行わせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

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超大型真空熱処理炉と金型の熱処理について

全国的には梅雨入りした地域もあり、弊社のある中部地方も目前となっております。弊社が取り扱う金属製品は湿度が天敵となるため、防錆等対策にはしっかりと注意してまいります。

今回は弊社が保有する大型炉と金型の熱処理に関して触れたいと思います。弊社の大型炉は有効加熱帯で幅1300*高さ1300*奥行1650となります。奥行に関しては最大2000まで対応可能です。耐荷重は1800㎏/グロスとなっております。

長尺品や大物、偏肉品、製缶品の場合、歪や割れが発生する場合があります。熱処理における歪のメカニズムは様々ですが加工時における残留応力の開放の場合、応力除去焼なましで解決することが出来ます。また、焼入時や固溶化処理のおける歪や割れの主な原因は冷却差です。金属製品の表面から冷却されるため内部との冷却差はもちろん、加工による表面積の増加による冷却能の向上がさらなる冷却差を発生させ、部分的な収縮により歪(変形)場合により割れにつながります。

弊社では50年以上の実績から歪を緩和すべく様々な対策を講じることが出来ます。冷却差を少なくするための特殊治具を使用した熱容積の調整や圧力や衝風管理による冷却スピードのコントロール、最大20点の熱電対を使用した実体温度測定による温度推移の記録や管理により変形を修正するのではなく発生させないよう日々努力しております。

歪みや変形でお困りでございましたらまずはご相談いただけますと幸甚に存じます。

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ろう付けについて

10年に1度ともいわれる最強寒波が到来し、各地で様々な爪痕を残しました。本社は愛知県にあり、大きな被害はありませんでしたが、石川県の能登工場は高速道路が多く通行止めとなり、物流が寸断されました。最近ではようやく落ち着きをみせておりますがまだまだ非常に厳しい寒さが残ります。皆様、体調には十分ご留意いただきたく存じます。

さて、今回はろう付けについてご紹介したいと思います。弊社では真空熱処理炉を多く所有しており、特には10*10^-4台高真空雰囲気や大型真空炉(1300*1300間口、奥行1650)を保有し、代替性の少ない処理を行うことが可能です。真空雰囲気のみならず、窒素ガスや不活性ガスであるアルゴン、還元性ガスである水素雰囲気でも処理が可能です。まずはお気軽にお声掛けください。

また、今期も弊社から新たな金属熱処理技能士が誕生いたしました(2級:3名)皆様に安心していただけますようこれからも技能士育成には社を挙げて注力させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

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新年のご挨拶と新設備紹介

旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。【一年の計は元旦にあり】昨年はイレギュラーの多い年であったと感じております。コロナ禍はもちろん、ロシアのウクライナ侵攻や円安、半導体不足、電気代の高騰等到底予測できない出来事も多く発生いたしました。こういった状況だからこそ、志を高く持ち、遂行に向けて努力したいと思っております。

さて、弊社では適宜設備の増設を行なっております。昨年は2基の設備を購入いたしました。1基目は弊社初であります表面処理炉(ホモ処理炉)炉を導入しております。こちらの炉は防錆、着色、絶縁等多岐にわたる機能付与を可能としており、間もなく操業スタートします。

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各種観測機器のご紹介

天高く馬肥える秋、澄んだ青空が気持ちよく、先日は442年ぶりの天体ショーが見られました。円安やエネルギーコストの影響等もあり、思うところもありますが、心地よいこの季節を楽しみたいと思います。

さて、今回は各種観測機器のご紹介をいたします。弊社には露点計と酸素分圧計があり、処理中の雰囲気を監視観測及びコントロールすることができます。弊社の標準ガスは窒素、アルゴン、水素であり窒素及びアルゴンガスはCEから供給しており、純度は99.999%(ファイブナイン)です。水素はカードル(バラ瓶)であり、こちらの純度は99.99%(フォーナイン)となっております。露点は‐60℃以下となっております。本来であれば露点は低いほど有利ですが、例えば使用される環境下を再現する等、高い露点での処理であっても対応することができます。対応範囲は‐60℃~+20℃となっております。

酸素分圧計によるメリットは10^-4以下の高真空雰囲気に加えて、酸素濃度を観測することでより酸化のない環境下での処理履歴を保証することにあります。さらに一定の水素ガスによる還元反応を用いて、より低酸素濃度の雰囲気をつくることが可能です。

お気軽にお声掛けください。

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温度分布や温度推移について

もう10月ですが朝晩はだいぶ涼しくなったもののまだまだ残暑が厳しい状況です。風情ある過ごしやすい秋の夜長を以前のように楽しみたいものです。

さて、今回は以前にも少し説明いたしましたが、温度分布や温度推移についてご説明いたします。一概に温度分布と申し上げましても、空炉(ワークが無い状態)とワークを投入した状態では著しく均熱の状態が異なります。弊社では温度帯にもよりますが、空炉であれば±3℃の均熱を確保することが出来ます(9点測定時)また、ワークを投入してもシース(熱電対)を用い、±5℃のレンジを確保することが可能です。炉の温度管理は3ゾーンで制御しており、各ゾーンの出力をコントロールすることで実現可能となっております。また、多量のワークや偏肉、粉体等、温度が収斂しづらいものであっても、リアルタイムで観測することで、ワークの中心部や炉の9点全て温度がサチュレートするまでの時間やサチュレートしてからの均熱時間を設定する等、多様な条件でありましても実体温度をきちんと観測し、管理することが可能となっております。勿論、真空雰囲気のみならず、各種ガス雰囲気下における測温も可能です。

現行行われている処理でも最適な処理時間を実測することで導くことが可能です。最適な処理時間は処理費、処理時間の最小化に寄与するのみならず、組織の結晶粒度細粒化に寄与します。

熱処理ワークの品質のバラツキや実体温度測定でお困りでありましたら是非お気軽にお問い合わせください。

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サブゼロ処理について

まだまだ残暑が厳しく、熱中症には十分気を付けなければならない気候であります。また、ピークアウトを迎えそうではありますが、新型コロナウイルス第7波が猛威を振るっております。皆様、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。

さて、今回はサブゼロ処理についてご紹介いたします。弊社では800*800*120サイズ、常温~-190℃までコントロール可能なサブゼロ装置を保有しております。サブゼロによるメリットは様々ですが、その中でも経時寸法変化(経年変化)対策が行えます。焼入時に発生したγr(残留オーステナイト)は経時と共にマルテンサイト化します(時効硬化)マルテンサイト化すると硬く、大きくなります。これが経時寸法変化です。焼入後、焼戻し前にサブゼロを行うことにより、γrを数ヶ月~数年の時効効果を即時マルテンサイト化させることを目的とします。マルテンサイト化することでより硬く強靱化され、工具等の長寿命化に寄与します。

サブゼロ時における注意事項として、ヒートショックによる割れが挙げられます。弊社ではプロコンを使用した制御を用い多段階でゆっくりと冷やすことにより、割れを発生させることなく処理を行う事が可能です。また、シースとロガーを用い、雰囲気温度と実体温度の収斂の状況を確認及び記録することも可能です。ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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超大型真空炉について

今年の夏も酷暑であり40℃近い日が多く、弊社社員も疲弊しております。雨の日は気温が上がらず一息付けますが、全国的に豪雨となることも多く、「恵みの雨」と形容しがたい状況です。皆様、熱中症には十分にご留意ください。

今回は弊社保有の大型炉について少しお話させていただきます。弊社保有の真空炉は二十数基ございますが、その殆どが一般的な真空炉のサイズ(有効加熱帯)であります「600*600*1050」となります。但し23基中の6基が超大型炉と呼ばれる炉になっており、サイズ(有効加熱帯)が「1300*1300*1650」となっております。大きな炉で無ければ大きなワークは処理できませんが、もう一つの優位性に「体積の大きさ」が挙げられます。一般的な炉の体積0.378㎥(立米)に対して超大型炉の体積は2.7885㎥(立米)となり、体積比は実に7.3769…倍となります。一般的な炉と超大型炉の処理費は7倍以上もありませんので、嵩張る様なワークに対して非常に大きな優位性を有しております。2005年の本社工場操業当初は2基しか保有していなかった超大型炉はたくさんのニーズによって今では6基保有するに至りました。

設備から行えるだけの設置スペースも十分に備えております。ご興味がございましたらお気軽にお声掛けいただけますと幸甚に存じます。

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