超大型真空熱処理炉と金型の熱処理について

全国的には梅雨入りした地域もあり、弊社のある中部地方も目前となっております。弊社が取り扱う金属製品は湿度が天敵となるため、防錆等対策にはしっかりと注意してまいります。

今回は弊社が保有する大型炉と金型の熱処理に関して触れたいと思います。弊社の大型炉は有効加熱帯で幅1300*高さ1300*奥行1650となります。奥行に関しては最大2000まで対応可能です。耐荷重は1800㎏/グロスとなっております。

長尺品や大物、偏肉品、製缶品の場合、歪や割れが発生する場合があります。熱処理における歪のメカニズムは様々ですが加工時における残留応力の開放の場合、応力除去焼なましで解決することが出来ます。また、焼入時や固溶化処理のおける歪や割れの主な原因は冷却差です。金属製品の表面から冷却されるため内部との冷却差はもちろん、加工による表面積の増加による冷却能の向上がさらなる冷却差を発生させ、部分的な収縮により歪(変形)場合により割れにつながります。

弊社では50年以上の実績から歪を緩和すべく様々な対策を講じることが出来ます。冷却差を少なくするための特殊治具を使用した熱容積の調整や圧力や衝風管理による冷却スピードのコントロール、最大20点の熱電対を使用した実体温度測定による温度推移の記録や管理により変形を修正するのではなく発生させないよう日々努力しております。

歪みや変形でお困りでございましたらまずはご相談いただけますと幸甚に存じます。

株式会社メタルヒート(真空熱処理)
愛知県安城市/石川県志賀町
HP:https://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501