カテゴリー別アーカイブ: 熱処理

熱処理コラム ~磁性測定について~

最近ではデジタル化が推し進み、スケジュールもアプリで行うことが多くなってきましたが、私の机上には卓上カレンダーが存在し最後の1枚となりました。インフルエンザは早くも流行期入りし、各所注意したいものです。

今回は弊社の測定機器の中でも磁性測定に関して説明いたします。軟磁性材料に対して切削、曲げ、プレスなどの加工を行うと歪みが発生し磁気特性が変化します。加工による歪み(応力)が大きくなるほどHc(保磁力)も高まり、磁気特性としては悪化している事になります。

弊社ではB-HアナライザとHcメータを保有しており、測定業務を承っております。B-Hアナライザではμi(初透磁率)、μm(最大透磁率)、Hc(保磁力)、B(磁束密度)等の測定が行えますが、Jisリングでの測定となります。つまりは詳細なデータは収集できますが、熱処理前後等、形を変えない処理前後の対比しか行えません。Jisリングの測定は労力とスキルが必要であり、平易ではありませんが弊社では問題なく測定行うことが出来ます。

一方、Hcメータでは先述の測定の内、Hc(保磁力)のみしか測定できませんが、非破壊検査が可能です。サイズに制限はありますが、先日の通り応力と保持力は強い相関がありますので加工前後のσr(残留応力)を保磁力として管理することが可能です。またHcとその他μi、μm、B等磁気特性も相関が取れている事が確認されています。よってB-Hアナライザによる測定が物理的に不可能、若しくは毎回B-Hアナライザでの測定は労力とスキルの観点から困難といった場合はHcメータでの代用特性をもって管理するのが望ましいと思います。

詳しくは以下のリンクでご紹介させていただいております。ご質問がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
URL:http://metalheat.co.jp/technique/index02.html

愛知県安城市 株式会社メタルヒート  / 真空熱処理
HP:http://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501

熱処理コラム ~ダイシングフレームについて~

11月1日現在、最高気温24℃、最低気温11℃と寒暖差が非常に大きく、最高気温ほぼ夏日です。周りも体調を崩されている方がちらほらおります。気をつけたいものです。

弊社ではダイシングフレーム、テープフレーム、ウェハーリングを製造販売しております。特には熱処理(焼入)を施し高硬度を有したタイプを得意としており、おかげさまで特に最近は引き合いが多く好評を博しております。弊社HPにも情報を掲載しておりますが、フレキシブルに対応しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

また、弊社ではそういった業界のニーズに耐えうるべく高真空処理を行っております。大型炉(1300*1300*1650)にて10-4Pa以上の雰囲気で大量に処理することが可能です。

最後になりますが、台風19号により被災された方々には心からお見舞い申しあげると共に 復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

愛知県安城市 株式会社メタルヒート
HP:http://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501

熱処理コラム ~脱酸について~

10月だというのに残暑が厳しく、過ごしにくい環境であります。また季節に即していない気候である故、風情を感じられず寂しく思います。

さて、駆け込み需要も収束を迎え、国内需要の低下が危ぶまれる状況ではありますが、低迷しておりました各業界におきまして一旦底をつき、回復の兆しが伺える話も点在しております。今回は『脱酸』の効果のある水素雰囲気処理について説明いたします。

弊社は真空炉を主に操業しておりますが、真空引き後にガスを置換し雰囲気をつくり処理します。ガス種としては水素、窒素、アルゴン等となります。またそれらの流量計(マスフロー)を有しておりますので任意の比率で混ぜ合わせることも可能です。

水素に関して高温域以外の処理(弊社では800℃以下)での処理は安全の観点から打ち合わせが必要ですが、100Pa迄の圧力であれば低~中温域でも平易に処理が可能です。また常圧近辺の圧力でも打ち合わせにより処理することが可能です。

お気軽にお問い合わせ下さい。

愛知県安城市 株式会社メタルヒート
HP:http://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501

不具合事例の紹介その2

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。
先月に引き続き熱処理の現場で実際に発生した不具合事例ととその対策についてご紹介します。

【焼入れ工程着色発生】
■不具合内容
 金型部品の焼入れ処理を行った際、炉内の製品全体に多数の黒点が付着した。
■原因調査
 炉内を隅々まで確認したところ、炉床の下部より黄色い固形物が発見された。
 不具合の発生した前の処理内容と投入した製品を確認したところ、ソルト焼入れ品の焼戻し処理をしていた事から、固形物は製品の止まり穴に残留していたソルト溶液であると断定した。
■対策
 炉内の清掃を徹底的に行ったが、炉内のいたるところに拡散しており、微細な残留物は昇温、冷却の工程を何度も繰り返す事で少しずつ排出した。

2ヶ月に渡って不具合事例をご紹介しました。
普段あまり表に出ることの無い情報ですが、参考になったでしょうか。
それでは来月もよろしくお願いします。

株式会社メタルヒート / 真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.metalheat.co.jp   TEL:0566-98-2501