温度分布や温度推移について

朝晩の風に肌寒さを感じる季節となりました。秋は大変に過ごしやすく好ましい季節でありますが、近年は秋が短くあっという間に冬を迎えている気がいたします。日中はまだまだ暑い日が続いております。皆様、体調には十分にご留意いただきたく存じます。

さて、今回は温度分布や温度推移についてご説明いたします。一概に温度分布と申し上げましても、空炉(ワークが無い状態)とワークを投入した状態では著しく均熱の状態が異なります。弊社では温度帯にもよりますが、空炉であれば±5℃の均熱を確保することが出来ます(9点測定時)また、ワークを投入しても雰囲気や条件によりますがシース(熱電対)を用い、概ね±5℃のレンジを確保することが可能です。炉の温度管理は3~4ゾーンで制御しており、各ゾーンの出力をコントロールすることで実現可能となっております。また、多量のワークや偏肉、粉体等、温度が収斂しづらいものであっても、リアルタイムで観測することで、ワークの中心部や炉の9点全て温度がサチュレートするまでの時間やサチュレートしてからの均熱時間を設定する等、多様な条件でありましても実体温度をきちんと観測し、管理することが可能となっております。勿論、真空雰囲気のみならず、各種ガス雰囲気下における測温も可能です。

現行行われている処理でも最適な処理時間を実測することで導くことが可能です。最適な処理時間は処理費、処理時間の最小化に寄与するのみならず、組織の結晶粒度細粒化に寄与します。

熱処理ワークの品質のバラツキや実体温度測定でお困りでありましたら是非お気軽にお問い合わせください。

株式会社メタルヒート(真空熱処理)
愛知県安城市/石川県志賀町
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