カテゴリー別アーカイブ: 熱処理

【熱処理コラム】サブゼロ処理について

新型コロナウイルスにより各地緊急事態宣言が解除されつつあります。ともあれ一刻も早い事態の終息を願うばかりです

さて、今回はサブゼロ処理についてご紹介いたします。弊社では800*800*120サイズ、常温~-190℃までコントロール可能なのサブゼロ装置を保有しております。サブゼロによるメリットは様々ですが、その中でも経時寸法変化(経年変化)対策が行えます。焼入時に発生したγr(残留オーステナイト)は経時と共にマルテンサイト化します(時効硬化)マルテンサイト化すると硬く、大きくなります。これが経時寸法変化です。焼入後、焼戻し前にサブゼロを行うことにより、γrを数ヶ月~数年の時効効果を即時マルテンサイト化させることを目的とします。マルテンサイト化することでより硬く強靱化され、工具等の長寿命化に寄与します。

サブゼロ時における注意事項として、ヒートショックによる割れが挙げられます。弊社ではプロコンを使用した制御を用い多段階でゆっくりと冷やすことにより、割れを発生させることなく処理を行う事が可能です。また、シースとロガーを用い、雰囲気温度と実体温度の収斂の状況を確認及び記録することも可能です。ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

愛知県安城市 株式会社メタルヒート
HP:http://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501

【熱処理コラム】結晶粒度について

新型コロナウイルスにより各地緊急事態宣言が解除されつつあります。ともあれ一刻も早い事態の終息を願うばかりです。

さて、今回は金属材料試験の内、結晶粒度について説明いたします。機械的性質である引張強さ、疲労強度などと密接な関わりがあり、結晶粒の大きさによって性能は大きく左右されます。つまり、正しく粒度をコントロール出来れば被処理物(製品)の性能を向上させることが出来ます。鋼に対してはオーステナイト結晶粒度番号にて善し悪しを判断いたしますが、番号の大きいほうが細粒で、小さい数字ほど粗粒となります。粗粒ほど機械的性質は脆弱であり、細粒であるほど性質は向上します。結晶粒度は加熱する温度や時間によって結晶粒度が変化します。例えば焼入であると温度が高ければ高いほど、時間が長ければ長いほど粗粒になります。熱処理は加熱、均熱が至らなければ(時間が満たなければ)製品をして使い物になりませんが、必要以上の温度設定、加熱・均熱時間(特にフラットトップ)は品質を脆化させる要因となります。

弊社では、品質改善のためのご相談を承っております。結晶粒度を細粒化させたい、耐摩耗性を向上させたい、経時寸法変化を抑えたいなどご要望がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

愛知県安城市 株式会社メタルヒート
HP:http://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501

オンラインでのお打合せが可能です

新型コロナウイルスにより緊急事態宣言が発令され早1ヶ月超、
先日緊急事態宣言が延長されましたが、一刻も早い事態の終息を願うばかりです。

弊社では試作開発や特殊な処理に関しても注力しており、
お客様の望まれる目的のために最適な提案をするよう心掛けております。

本来でありましたら、齟齬の無い様にFace to Faceで
打ち合わせさせていただくことが多いのですが、
現在は緊急事態宣言発令中故、中々困難な状況です。

こういった状況ではありますが、電話やメール、オンライン会議などの
ツールを駆使し打ち合わせさせていただくことは可能です。
従来と変わらぬ体制を堅持して参ります。お気軽にお問い合わせ下さい。

愛知県安城市 株式会社メタルヒート
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超大型真空熱処理炉のご紹介

2020年も早1ヶ月が経とうとしております。『一年の計は元旦にあり』先月もブログで申し上げましたが、弊社では本年度能登工場を開設する予定である観点から『能登元年』と銘打ち、様々なアクションを起こしております。

今回は弊社保有の大型炉について少しお話させていただきます。弊社保有の真空炉は23基ございますが、その殆どが一般的な真空炉のサイズ(有効加熱帯)であります「600*600*1050」となります。但し23基中の6基が超大型炉と呼ばれる炉になっており、サイズ(有効加熱帯)が1300*1300*1650」となっております。大きな炉で無ければ大きなワークは処理できませんが、もう一つの優位性に体積の大きさ」が挙げられます。一般的な炉の体積0.378㎥(立米)に対して超大型炉の体積は2.7885㎥(立米)となり、体積比は実に7.3769…倍となります。一般的な炉と超大型炉の処理費は7倍以上もありませんので、嵩張る様なワークに対して非常に大きな優位性を有しております。2005年の本社工場操業当初は2基しか保有していなかった超大型炉はたくさんのニーズによって今では6基保有するに至りました。

能登工場に導入する初期設備は決定しつつありますが、まだまだ広大なスペースが存在します。お客様のご要望に応じ設備することも可能です。ご承知置きいただけますと幸甚に存じます。

新型コロナウイルスが感染拡大し、WHO(世界保健機関)は「国際的に懸念される公衆 衛生上の緊急事態」を宣言しました。一方インフルエンザは、例年に比べ今のところ影を潜めているようですが、ピークはこれから迎えることになりそうです。皆様のご健勝と幸多き一年を祈念し、今月のブログとさせていただきます。

愛知県安城市 株式会社メタルヒート
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熱処理コラム ~磁性測定について~

最近ではデジタル化が推し進み、スケジュールもアプリで行うことが多くなってきましたが、私の机上には卓上カレンダーが存在し最後の1枚となりました。インフルエンザは早くも流行期入りし、各所注意したいものです。

今回は弊社の測定機器の中でも磁性測定に関して説明いたします。軟磁性材料に対して切削、曲げ、プレスなどの加工を行うと歪みが発生し磁気特性が変化します。加工による歪み(応力)が大きくなるほどHc(保磁力)も高まり、磁気特性としては悪化している事になります。

弊社ではB-HアナライザとHcメータを保有しており、測定業務を承っております。B-Hアナライザではμi(初透磁率)、μm(最大透磁率)、Hc(保磁力)、B(磁束密度)等の測定が行えますが、Jisリングでの測定となります。つまりは詳細なデータは収集できますが、熱処理前後等、形を変えない処理前後の対比しか行えません。Jisリングの測定は労力とスキルが必要であり、平易ではありませんが弊社では問題なく測定行うことが出来ます。

一方、Hcメータでは先述の測定の内、Hc(保磁力)のみしか測定できませんが、非破壊検査が可能です。サイズに制限はありますが、先日の通り応力と保持力は強い相関がありますので加工前後のσr(残留応力)を保磁力として管理することが可能です。またHcとその他μi、μm、B等磁気特性も相関が取れている事が確認されています。よってB-Hアナライザによる測定が物理的に不可能、若しくは毎回B-Hアナライザでの測定は労力とスキルの観点から困難といった場合はHcメータでの代用特性をもって管理するのが望ましいと思います。

詳しくは以下のリンクでご紹介させていただいております。ご質問がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
URL:http://metalheat.co.jp/technique/index02.html

愛知県安城市 株式会社メタルヒート  / 真空熱処理
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熱処理コラム ~ダイシングフレームについて~

11月1日現在、最高気温24℃、最低気温11℃と寒暖差が非常に大きく、最高気温ほぼ夏日です。周りも体調を崩されている方がちらほらおります。気をつけたいものです。

弊社ではダイシングフレーム、テープフレーム、ウェハーリングを製造販売しております。特には熱処理(焼入)を施し高硬度を有したタイプを得意としており、おかげさまで特に最近は引き合いが多く好評を博しております。弊社HPにも情報を掲載しておりますが、フレキシブルに対応しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

また、弊社ではそういった業界のニーズに耐えうるべく高真空処理を行っております。大型炉(1300*1300*1650)にて10-4Pa以上の雰囲気で大量に処理することが可能です。

最後になりますが、台風19号により被災された方々には心からお見舞い申しあげると共に 復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

愛知県安城市 株式会社メタルヒート
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熱処理コラム ~脱酸について~

10月だというのに残暑が厳しく、過ごしにくい環境であります。また季節に即していない気候である故、風情を感じられず寂しく思います。

さて、駆け込み需要も収束を迎え、国内需要の低下が危ぶまれる状況ではありますが、低迷しておりました各業界におきまして一旦底をつき、回復の兆しが伺える話も点在しております。今回は『脱酸』の効果のある水素雰囲気処理について説明いたします。

弊社は真空炉を主に操業しておりますが、真空引き後にガスを置換し雰囲気をつくり処理します。ガス種としては水素、窒素、アルゴン等となります。またそれらの流量計(マスフロー)を有しておりますので任意の比率で混ぜ合わせることも可能です。

水素に関して高温域以外の処理(弊社では800℃以下)での処理は安全の観点から打ち合わせが必要ですが、100Pa迄の圧力であれば低~中温域でも平易に処理が可能です。また常圧近辺の圧力でも打ち合わせにより処理することが可能です。

お気軽にお問い合わせ下さい。

愛知県安城市 株式会社メタルヒート
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不具合事例の紹介その2

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。
先月に引き続き熱処理の現場で実際に発生した不具合事例ととその対策についてご紹介します。

【焼入れ工程着色発生】
■不具合内容
 金型部品の焼入れ処理を行った際、炉内の製品全体に多数の黒点が付着した。
■原因調査
 炉内を隅々まで確認したところ、炉床の下部より黄色い固形物が発見された。
 不具合の発生した前の処理内容と投入した製品を確認したところ、ソルト焼入れ品の焼戻し処理をしていた事から、固形物は製品の止まり穴に残留していたソルト溶液であると断定した。
■対策
 炉内の清掃を徹底的に行ったが、炉内のいたるところに拡散しており、微細な残留物は昇温、冷却の工程を何度も繰り返す事で少しずつ排出した。

2ヶ月に渡って不具合事例をご紹介しました。
普段あまり表に出ることの無い情報ですが、参考になったでしょうか。
それでは来月もよろしくお願いします。

株式会社メタルヒート / 真空熱処理 / 愛知県安城市
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