最近ではデジタル化が推し進み、スケジュールもアプリで行うことが多くなってきましたが、私の机上には卓上カレンダーが存在し最後の1枚となりました。インフルエンザは早くも流行期入りし、各所注意したいものです。
今回は弊社の測定機器の中でも磁性測定に関して説明いたします。軟磁性材料に対して切削、曲げ、プレスなどの加工を行うと歪みが発生し磁気特性が変化します。加工による歪み(応力)が大きくなるほどHc(保磁力)も高まり、磁気特性としては悪化している事になります。
弊社ではB-HアナライザとHcメータを保有しており、測定業務を承っております。B-Hアナライザではμi(初透磁率)、μm(最大透磁率)、Hc(保磁力)、B(磁束密度)等の測定が行えますが、Jisリングでの測定となります。つまりは詳細なデータは収集できますが、熱処理前後等、形を変えない処理前後の対比しか行えません。Jisリングの測定は労力とスキルが必要であり、平易ではありませんが弊社では問題なく測定行うことが出来ます。
一方、Hcメータでは先述の測定の内、Hc(保磁力)のみしか測定できませんが、非破壊検査が可能です。サイズに制限はありますが、先日の通り応力と保持力は強い相関がありますので加工前後のσr(残留応力)を保磁力として管理することが可能です。またHcとその他μi、μm、B等磁気特性も相関が取れている事が確認されています。よってB-Hアナライザによる測定が物理的に不可能、若しくは毎回B-Hアナライザでの測定は労力とスキルの観点から困難といった場合はHcメータでの代用特性をもって管理するのが望ましいと思います。
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