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縦型真空炉について

だんだんと暖かくなり、日増しに春めいてきました。皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、今回は弊社能登工場の新しい設備についてご紹介したいと思います。
今回導入する設備は弊社初の「縦型真空炉」になります。以下にスペックを記載いたします。

高さ(H)  :1200㎜
横 (φ)   :1200㎜
最高温度   :1400℃
常用温度   :540~1350℃
耐荷重    :1,300kg/回
(グロス)
到達真空度  :7×10-3Pa
冷却方式   :減圧(87Kpa)
(GF)
装入方式   :ボトムローディング

メリットといたしまして炉容積に対して、有効加熱帯比率が高く、高真空にしやすい点があげられます。より清浄な処理をお求めでありましたら是非お声掛けいただきたく存じます。これからも能登工場には積極的に新たな設備を導入してまいります。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

株式会社メタルヒート(真空熱処理)
愛知県安城市/石川県志賀町
HP:http://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501

還元処理について

2022年も早1か月が過ぎようとしております。まだまだ寒く、早朝はフロントガラスの凍結をとるのが日課になるほど、厳しい寒さが続いております。皆様におかれましても体調には十分ご留意いただきたく存じます。

さて、今月は還元処理についてお知らせいたします。還元処理は酸化物を水素によって還元する処理になりますが、一般には水素連続炉で行われます。ただし、水素連続炉でありますとごく短い時間での処理しか行えません。また圧力に関しても常圧での処理が一般的となります。弊社では長時間であっても、高圧であっても処理することが可能です。ご興味がありましたら是非お問い合わせいただきたく存じます。

国家技能検定「金属熱処理技能士」について

 

寒暖差が激しく、弊方本社のある愛知県でも道路が凍結し、事故が起こりやすくなっております。無病息災、平穏無事な一年になりますようお祈り申し上げます。

 

さて、今回は国家技能検定について触れたいと思います。金属熱処理は処理前、処理後の判断がし難く、特に弊社の主たる業務である真空熱処理は外観の変化がほとんどありません。形の変わる処理であればその技術力を以って評価いただけばよいのですが形の変わらない処理故、弊社ではお客様に安心いただけるよう「安心の可視化」に注力させていただいております。

具体的には「世界一きれいな熱処理工場を目指す」取り組みを行っており、これは熱処理においてきちんとした工程の管理(温度、圧力、真空度、流量等)によってこそ安定した品質を生み出せると考えているからです。

また、今回のブログの本題であります「全社員技能士化」にも力を入れております。製造部や品質管理部、技術部はもちろん、営業部や総務部社員であっても技能士を推奨しております。これは「安心の可視化」の一環であり、主たる目的はお客様の安心です。その手段として技能士資格の取得を目指しております。もちろん技能士資格は個人に与えられるものですので、社員の意欲や知見に資するものであります。そういった観点から、今期も技能士試験に挑戦し、新たに熱処理技能士1級が3名、2級が6名誕生しました。現在、特級技能士1名、1級技能士が14名、2級技能士17名を有しております。

今後もお客様の安心のため、注力してまいります。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

真空度、清浄度をお求めのお客様へ

今年はよく言われておりますが、秋がなく一気に冬到来といった形で風情を感じる間があまりなかったので残念に思います。ただ、コロナ禍に関してはやや落ち着きを見せ、少し安心できる状況になったことは喜ばしいと思います。寒暖差が大きい季節です。体調にはご留意いただきたいと思います。

弊社ではダイシングフレーム、テープフレーム、ウェハーリングを製造販売しております。特には熱処理(焼入)を施し高硬度を有したタイプを得意としており、おかげさまで特に最近は引き合いが多く好評を博しております。弊社HPにも情報を掲載しておりますが、フレキシブルに対応しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

また、弊社ではそういった業界のニーズに耐えうるべく高真空処理を行っております。大型炉(1300*1300*1650)にて10-4Pa以上の雰囲気で大量に処理することが可能です。

例えばクリーンブースを設置させていただくことも可能です (実績有り)洗浄に関しても基本の設備は炭化水素系の真空洗浄機(ベーパー)となりますが、超音波洗浄や純水等ご要望に対し、打合せの上対応させていただきます。お気軽にお声掛けください。

ダイシングフレーム販売について

夏日から一転、急激に気温も下がり寒暖差が非常に大きくなってきました。私も体調を少し崩してしまいました。皆様におかれましても十分ご自愛いただきたく存じます。

弊社ではダイシングフレーム、テープフレーム、ウェハーリングを製造販売しております。特には熱処理(焼入)を施し高硬度を有したタイプを得意としており、おかげさまで特に最近は引き合いが多く好評を博しております。弊社HPにも情報を掲載しておりますが、フレキシブルに対応しております。

また樹脂製や新たな開発品なども取り扱っております。必要でありましたら全国、どこへでもご説明に伺います。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

大型炉について

10月になり秋も深まってまいりました、と申し上げたいところですが、まだ気温は高く最高気温は30度を超えている状況です。温暖化の影響を身をもって感じるこのごろであります。

さて、今回は弊社保有の大型炉について少しお話させていただきます。弊社本社保有の真空炉は23基ございますが、その殆どが一般的な真空炉のサイズ(有効加熱帯)であります「600*600*1050」となります。但し23基中の6基が超大型炉と呼ばれる炉になっており、サイズ(有効加熱帯)が「1300*1300*1650」となっております。大きな炉で無ければ大きなワークは処理できませんが、もう一つの優位性に「体積の大きさ」が挙げられます。一般的な炉の体積0.378㎥(立米)に対して超大型炉の体積は2.7885㎥(立米)となり、体積比は実に7.3769…倍となります。一般的な炉と超大型炉の処理費は7倍以上もありませんので、嵩張る様なワークに対して非常に大きな優位性を有しております。2005年の本社工場操業当初は2基しか保有していなかった超大型炉はたくさんのニーズによって今では6基保有するに至りました。

また能登工場の真空炉サイズは「800*800*1300」で大凡先述の超大型炉の半分の体積となっております。弊社ではお客様のご要望に対して積極的に設備導入を行っております。是非お気軽にお声掛けいただけますと幸甚に存じます。

【熱処理コラム】サブゼロ処理について

例年であればまだまだ残暑が厳しい時期ですが、雨や曇天が多く気温的には過ごしやすい日が多かったように感じます。とはいえ猛暑も多い時期ですので皆様、体調にはご留意ただきたいと思います。

さて、今回はサブゼロ処理についてご紹介いたします。弊社では800*800*120サイズ、常温~-190℃までコントロール可能なサブゼロ装置を保有しております。サブゼロによるメリットは様々ですが、その中でも経時寸法変化(経年変化)対策が行えます。焼入時に発生したγr(残留オーステナイト)は経時と共にマルテンサイト化します(時効硬化)マルテンサイト化すると硬く、大きくなります。これが経時寸法変化です。焼入後、焼戻し前にサブゼロを行うことにより、γrを数ヶ月~数年の時効効果を即時マルテンサイト化させることを目的とします。マルテンサイト化することでより硬く強靱化され、工具等の長寿命化に寄与します。

サブゼロ時における注意事項として、ヒートショックによる割れが挙げられます。弊社ではプロコンを使用した制御を用い多段階でゆっくりと冷やすことにより、割れを発生させることなく処理を行う事が可能です。また、シースとロガーを用い、雰囲気温度と実体温度の収斂の状況を確認及び記録することも可能です。ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

ダイシングフレームの製造販売承ります

連日35℃を超える猛暑日が続いており、何もしていなくても疲弊するような毎日です。皆様、熱中症には十分ご留意いただきたいと思います。

弊社ではダイシングフレーム、テープフレーム、ウェハーリングを製造販売しております。特には熱処理(焼入)を施し高硬度を有したタイプを得意としており、おかげさまで特に最近は引き合いが多く好評を博しております。弊社HPにも情報を掲載しておりますが、フレキシブルに対応しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

また、弊社ではそういった業界のニーズに耐えうるべく高真空処理を行っております。大型炉(1300*1300*1650)にて10-4Pa以上の雰囲気で大量に処理することが可能です。

例えばクリーンブースを設置させていただくことも可能です (実績有り)洗浄に関しても基本の設備は炭化水素系の真空洗浄機(ベーパー)となりますが、超音波洗浄や純水等ご要望に対し、打合せの上対応させていただきます。お気軽にお声掛けください。

 

【熱処理コラム】温度分布と温度推移について

梅雨入りしてからなかなか雨が降らず、梅雨らしくない日が続いておりましたが、直近では豪雨が頻発しており、亜熱帯化している現況を感じます。梅雨を開けると猛暑です。皆様、体調にはご留意いただきたく存じます。

さて、今回は以前にも少し説明いたしましたが、温度分布や温度推移についてご説明いたします。一概に温度分布と申し上げましても、空炉(ワークが無い状態)とワークを投入した状態では著しく均熱の状態が異なります。弊社では温度帯にもよりますが、空炉であれば±3℃の均熱を確保することが出来ます(9点測定時)また、ワークを投入してもシース(熱電対)を用い、±5℃のレンジを確保することが可能です。炉の温度管理は3ゾーンで制御しており、各ゾーンの出力をコントロールすることで実現可能となっております。また、多量のワークや偏肉、粉体等、温度が収斂しづらいものであっても、リアルタイムで観測することで、ワークの中心部や炉の9点全て温度がサチュレートするまでの時間やサチュレートしてからの均熱時間を設定する等、多様な条件でありましても実体温度をきちんと観測し、管理することが可能となっております。勿論、真空雰囲気のみならず、各種ガス雰囲気下における測温も可能です。

現行行われている処理でも最適な処理時間を実測することで導くことが可能です。最適な処理時間は処理費、処理時間の最小化に寄与するのみならず、組織の結晶粒度細粒化に寄与します。

熱処理ワークの品質のバラツキや実体温度測定でお困りでありましたら是非お気軽にお問い合わせください。

株式会社メタルヒート(真空熱処理)
愛知県安城市/石川県志賀町
HP:http://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501

【熱処理コラム】クリーンブースについて

本社がある愛知県にも緊急事態宣言の延長が発令されております。ワクチン接種も順次進んでおります。皆様におかれましてはご清栄のことと存じますが、平穏な日々を切望しております。

さて、今月は作業環境に関してご説明したいと思います。弊社ではコンタミを嫌うクリーンな環境を求められるケースが往々としてございます。例えばドレスコードで申し上げますと、防塵衣、超純水洗浄を施したグローブ(パウダーフリー)、クリーンフードを着用する等、製品や目的によりお客様との打合せの上設定させていただきます。工場により空調も完備し、温度、湿度に関して日々監視を行っております。

また、クリーンブースを設置させていただくことも可能です (実績有り)洗浄に関しても基本の設備は炭化水素系の真空洗浄機(ベーパー)となりますが、超音波洗浄や純水等ご要望に対し、打合せの上対応させていただきます。

設備から行えるだけの設置スペースも十分に備えております。ご興味がございましたらお気軽にお声掛けいただけますと幸甚に存じます。

株式会社メタルヒート(真空熱処理)
愛知県安城市/石川県志賀町
HP:http://www.metalheat.co.jp  / TEL:0566-98-2501